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犬のおもちゃの選び方|ロープ・ボール・ぬいぐるみ・噛むおもちゃをタイプ別に比較、飲み込まないサイズと遊び方のルール

対象の目安: 全ライフステージ

カエデ・しつけ・散歩担当
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犬のおもちゃの選び方|ロープ・ボール・ぬいぐるみ・噛むおもちゃをタイプ別に比較、飲み込まないサイズと遊び方のルール

子犬を迎えて最初にそろえるものの中で、いちばん気軽に買えて、いちばん迷うのがおもちゃかもしれません。ペットショップの棚には、ロープ、ボール、ぬいぐるみ、ゴムの骨、音が鳴るものまでずらりと並んでいます。そして買って帰った翌日、ぬいぐるみの耳がちぎれ、床に白い綿が散っている。わが家の柴犬タイプの成犬も、若いころはまさにそれでした。

おもちゃは楽しい道具であると同時に、飲み込み事故の入り口にもなります。アニコム損保の「STOP誤飲プロジェクト」によると、同社の保険金請求データで0歳の犬の誤飲請求率は2019年の8.1%から2024年には13.0%に上がっており、初めて犬を飼う家庭では0歳の犬の誤飲事故が約20%にのぼるというデータもあるとしています。もちろん原因はおもちゃだけではありませんが、迎えたばかりの時期ほど、選び方と片づけ方の差が出やすいということです。

この記事では、しつけ担当の視点から、おもちゃを「どう遊びたいか」で選び、「飲み込めない大きさか」「壊れ始めていないか」で守る考え方を整理します。フードを詰めるコング型やスナッフルマットといった知育トイ、デンタルガムなど歯のケア用品は、それぞれ別の記事で扱っているので、ここでは一緒に遊ぶ・ひとりで遊ぶための「普通のおもちゃ」に絞ります。

まず「どう遊びたいか」でおもちゃを選ぶ

おもちゃ選びでいちばん多い失敗は、見た目のかわいさで選んで、その子の遊び方と合わないことです。持ち歩いて満足する子に硬いゴムの骨を渡しても遊ばないし、振り回して「仕留める」のが好きな子に小さなぬいぐるみを渡すと、あっという間に中身が出てきます。

米国の動物福祉団体Humane World for Animals(旧The Humane Society of the United States)は、おもちゃを「active toys(活動的に遊ぶおもちゃ)」「distraction toys(気をそらすおもちゃ)」「comfort toys(安心のためのおもちゃ)」に分けて紹介し、さらに「give your dog at least one toy to carry, one to shake, one to roll and one for comfort」——運ぶもの、振るもの、転がすもの、安心のためのものを少なくとも1つずつ、とすすめています。

これを、家庭で使う遊び方に置きかえると、次の4つに整理できます。

遊び方向くおもちゃ人の関わり気をつけたい点
引っ張りっこロープ、長さのある引っ張りおもちゃ人と一緒にほつれた繊維の飲み込み、人の手への歯当たり
持ってくる遊びボール、フライングディスク人と一緒に喉に詰まる大きさ、空中キャッチ、子犬のジャンプ
ひとり遊び・安心ぬいぐるみ、音が鳴るもの見守りながら中綿・笛(スクイーカー)・目や飾りの飲み込み
噛みたい欲求噛む専用のゴム系おもちゃ見守りながら硬すぎて歯が折れる、欠けた破片の飲み込み

分類はHumane World for Animalsの「Recommended toys」とSPCA of Texasの「Types of Toys We Recommend」をもとに、編集部が遊び方の軸で並べ直したものです。

もうひとつ押さえておきたいのは、人と一緒に遊ぶ時間そのものの価値です。Humane World for Animalsは「Many of your dog's toys should be interactive」——おもちゃの多くは一緒に遊ぶためのものであるべきだとし、犬には人と活発に過ごす時間が必要で、それが絆を深めると説明しています。さらに、若く元気で、まだトレーニングが進んでいない犬にとっては、飛びつきや口を使うことといった「してよいこと・いけないこと」を学ぶ機会にもなるとしています。

しつけの立場から言うと、おもちゃは「ひとりにしておくための道具」である前に、「人と遊ぶと楽しい」を教える道具です。まず一緒に遊ぶおもちゃを1つ、次にひとりで安全に遊べるおもちゃを1つ。この順番でそろえると失敗が少なくなります。

安全の基準: 飲み込めない大きさと、壊れ始めたら処分

タイプ別の話に入る前に、どのおもちゃにも共通する安全の基準を確認しておきます。ここがこの記事でいちばん大事なところです。

丸ごと口に入らない大きさを選ぶ

Humane World for Animalsは「Be sure to buy toys of appropriate size for your dog. Toys that are too small can easily be swallowed or become lodged in your dog's throat」——犬に合った大きさのおもちゃを買うこと。小さすぎるおもちゃは簡単に飲み込まれたり、喉に詰まったりする、としています。

Texas A&M大学獣医学部のErin Ray臨床助教授は、2025年11月の解説で目安をもう少し具体的に示しています。「A good fit for a toy is one that is not small enough to swallow or fit whole into the mouth」——ちょうどよいおもちゃとは、飲み込めるほど小さくなく、口に丸ごと収まらないもの。そのうえで「the toy should also not be so large that they can't comfortably chew on it」——無理なく噛めないほど大きすぎてもいけない、と添えています。

ASPCAも、噛むおもちゃやおやつに関する見解の中で「Excessively small products or products that fragment should not be offered as pet toys to any dog, as intestinal blockage requiring surgical removal can occur」——小さすぎる製品や、かけらに割れる製品は、どの犬にもおもちゃとして与えるべきではない。手術での摘出が必要な腸閉塞が起こりうるからだ、としています。

家庭での目安としては、「くわえたときに、おもちゃの一部がしっかり口の外に出ている」「迷ったら大きいほう」と考えておくと判断しやすくなります(これは上の資料をふまえた編集部の目安です)。子犬は体が大きくなるので、迎えたときにちょうどよかったおもちゃが、数か月後には小さすぎることがあります。成長に合わせて見直してください。

多頭飼いの場合は、小型犬用の小さなおもちゃが大型犬の口に入ってしまう、ということも起こります。Ray臨床助教授は、体格の違う動物が暮らす家庭では、使わないときにおもちゃを安全にしまっておくようすすめています。

壊れ始めたら、使い切らずに処分する

Humane World for Animalsは「Discard toys when they start to break into pieces or are torn」——ばらばらになり始めたり、破れたりしたら捨てること、としています。ASPCAも、長持ちする噛むおもちゃについて「Guardians should discard these chews before they become excessively worn」——すり減りすぎる前に処分すること、としています。すり減った部分が折れて飲み込まれることがあるためです。

「まだ遊べるのにもったいない」と感じるところですが、壊れかけのおもちゃは、飲み込める大きさのかけらを生み出す装置になっています。メーカー側も同じことを言っていて、この記事で紹介するChuckit!(チャキット)のメーカーPetmateは「Always replace any toy with rips, tears, or cuts in it」——裂け目・破れ・切れ目のあるおもちゃは必ず取り替えること、としています。

笛(スクイーカー)・中綿・目や飾り

音が鳴るおもちゃやぬいぐるみには、固有の注意点があります。

  • 笛(スクイーカー): Humane World for Animalsは、音の鳴るおもちゃで遊ぶときは見守るよう求め、その理由を「your dog may feel that they must find and destroy the source of the squeaking, which means they could ingest it if left unwatched」——犬は音の出どころを探し出して壊さなければと感じることがあり、目を離していると飲み込むおそれがある、と説明しています。Texas A&M大学獣医学部も、笛は飲み込まれて消化管閉塞を起こしうるとしています。
  • 中綿: Humane World for Animalsは、クルミの殻や発泡ビーズのような危険な詰め物に注意したうえで「even "safe" stuffings aren't truly digestible」——「安全な」詰め物でも本当に消化できるわけではない、としています。Texas A&M大学獣医学部のRay臨床助教授は「Very small amounts of stuffing may not cause an issue in a very large dog but definitely can in a small breed animal」——ごく少量の詰め物は、とても大きな犬なら問題にならないこともあるが、小型の犬では確実に問題になりうる、と話しています。
  • 目や飾り: Humane World for Animalsは、リボン、ひも、目など、噛みちぎって飲み込めるパーツは取り除くか、そうしたおもちゃを避けるよう求めています。

Ray臨床助教授は「If your pet is one who lives to destroy their toys, then avoid soft, plush, or squeaker toys」——おもちゃを壊すことが生きがいのような子なら、柔らかいもの、ぬいぐるみ、笛入りのおもちゃは避けること、とも言っています。すぐ壊してしまう犬の飼い主さんは、ぬいぐるみを「見守るときだけ出す特別なおもちゃ」に格下げするところから始めてください。

ロープのほつれ

ロープは引っ張りっこの定番ですが、Texas A&M大学獣医学部は「Rope toys are often shredded, and the pieces may be ingested or can get stuck in teeth」——ロープのおもちゃはほぐされることが多く、その切れ端が飲み込まれたり歯に挟まったりすることがある、としています。ロープは「一緒に遊ぶときに出し、終わったらしまう」おもちゃと考え、ひとりでかじらせっぱなしにしないのが安全です。

ボールは「喉に詰まる大きさ」と「空中キャッチ」に注意

ボールについては、米国の非営利団体Center for Pet Safety(CPS)が注意喚起を出しています。CPSは、活発な遊びの最中にボールが喉に詰まり、飼い主が取り出せずに死亡した、または死にかけた事例の報告を複数受けたとしています。報告の多くは大型犬ですが「all sizes are at risk」——どの大きさの犬にもリスクがある、としています。

CPSが挙げている危険なボールの特徴は、中まで詰まった、または半ば詰まったゴム製であること、重いこと、表面がなめらかであること、そして喉の奥まで入り込む大きさであることです。量販店で売られていたボールの多くは直径2.5インチ(約6.4cm)で、多くの犬にとって危険になりうる大きさだった、とも指摘しています。さらに、体重などによるサイズ表示は根拠がはっきりせず一貫していない、としています。

とくに強調されているのが、キャッチです。CPSは「Dogs should chase the ball, not catch it mid-air」——犬にはボールを追わせるべきで、空中でキャッチさせるべきではない、とし、投げる・蹴る・ランチャーで飛ばす・跳ね返るのいずれでも、キャッチが報告された事故の主な要因だったとしています。ボールランチャーを使う場合は、犬に向けてではなく、犬から離れる方向へ飛ばすよう求めています。

危険

ボールやおもちゃが喉に詰まり、息ができない様子(苦しそうに口を開ける、舌や歯ぐきの色が悪くなる、倒れるなど)が見られたら、一刻を争う緊急事態です。すぐに動物病院へ連絡してください。夜間・休日に受け付けている病院の連絡先は、ボール遊びを始める前に控えておくと安心です。

テニスボールは噛むおもちゃにしない

テニスボールは身近ですが、Humane World for Animalsは、持ってくる遊びにはよいものの「don't stand up to chewing very well」——噛むことにはあまり耐えられない、としたうえで、噛んで穴があいたテニスボールは窒息の危険があるので捨てるよう求めています。CPSも、テニスボールも気道をふさぎうること、そしてテニスボールはスポーツ用品であってペットの安全を考えて作られたものではないことを指摘しています。

噛むおもちゃは「硬すぎない」ことが条件

噛む欲求に応えるおもちゃは長持ちする硬いものを選びたくなりますが、ここは歯を守る話になります。

VCA Animal Hospitalsの子犬の歯の解説は「Most veterinary dentists recommend against allowing puppies and older dogs to chew anything hard, because hard objects can break teeth, both deciduous and adult」——ほとんどの獣医歯科医は、子犬にも成犬にも硬い物をかじらせないよう推奨している。硬い物は乳歯も永久歯も折ってしまうからだ、とし、硬い物の例としてナイロン製の物、骨、鹿の角を挙げています。獣医歯科の専門医が共著者に入っているVCAの歯の破折の解説も、再発を防ぐために骨、鹿の角、牛のひづめ、ナイロン製のかむおもちゃなどを取り除き、「Throw out chews or toys that do not readily bend」——たやすく曲がらない噛むおもちゃは捨てるよう求めています。

コーネル大学獣医学部のRiney Canine Health Centerは、多くの獣医歯科医が「thumbnail test(爪テスト)」、つまり爪で押してへこみをつけられるかどうかを目安にしていると紹介し、よい選択肢の例としてKongやGoughnutsの製品を挙げています。大きいサイズの噛むおもちゃほど硬くなり、小さな犬には向かないことがある、とも注意しています。

メモ

資料によって見解が分かれている点もあります。Humane World for AnimalsやSPCA of Texasは、Nylabone(ナイラボーン)のような硬いゴムやナイロン系のおもちゃを、ひづめや生皮(ローハイド)などと比べて「より安全で長持ちする」選択肢として挙げています。一方で、上のように獣医歯科の情報はナイロン製の硬い物を避けるよう求めています。この記事では、歯が折れたときの影響の大きさを考え、「爪で押してへこむ・手で曲がる」ことを優先しています。すでに歯が欠けている、歯周病の治療中といった場合は、かかりつけの動物病院に相談してから選んでください。

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タイプ別の比較とおすすめ

ここからは、遊び方ごとに実際の商品を挙げながら特徴を見ていきます。価格や在庫、サイズ展開は販売店や時期によって変わるため、購入前に各販売ページで確認してください。

引っ張りっこ: ロープ・引っ張りおもちゃ

引っ張りっこに向くのは、人の手と犬の口の間に十分な距離がとれる、長さのあるおもちゃです。AKC(アメリカンケネルクラブ)の記事で、ドッグスポーツの指導者Dianna L. Santos氏は「Pick something that has some length to it (should the dog need to re-grip, they will not get your hand by mistake) and made of a material that is easy on their teeth and gums」——ある程度の長さがあり(犬がくわえ直すときに誤って手をくわえないように)、歯や歯ぐきにやさしい素材のものを選ぶこと、としています。

ペティオ アドメイト ナチュラルコットンロープ

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ペティオ アドメイト ナチュラルコットンロープ

ペティオのプロショップブランド「Add.Mate(アドメイト)」の、コットンを三つ編みにしたロープ。メーカーは、無着色・無漂白で伸縮性があり、結び目が犬のくわえる部分にも飼い主の持ち手にもなるとしています。サイズはSS・S・Mの展開です。ロープは切れ端を飲み込むおそれがあるので、引っ張りっこのときだけ出し、ほつれて糸が長く出てきたら取り替えてください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

持ってくる遊び: ボール

ボールは、人が投げて犬が追いかけ、持って帰ってくる遊びの定番です。上で見たとおり、ボールはサイズ選びとキャッチをさせない遊び方がそのまま安全につながります。

チャキット(Chuckit!) ウルトラボール

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チャキット(Chuckit!) ウルトラボール

弾みがよく水に浮く、ゴム製の投げて遊ぶボール。メーカーのPetmateによると、直径は小さい順にS(2.0インチ、約5cm)、M(2.5インチ)、L(3.0インチ)、XL(3.5インチ)、XXL(4.0インチ)の5サイズです。Mの直径はCenter for Pet Safetyが「多くの犬にとって危険になりうる」とした2.5インチにあたるので、表示の体重だけで決めず、実際にくわえた様子を見て迷ったら大きいサイズを選んでください。キャッチはさせずに転がして追わせ、噛んで遊ぶおもちゃにはせず、遊び終わったら片づけます。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

持ってくる遊び: フライングディスク

ディスクは広い場所で走らせたい犬に向きますが、ジャンプの負担に注意が必要です。AKCは、子犬には少なくとも生後12〜15か月になるまで(超大型犬や成長の遅い犬種はさらに長く)激しいジャンプや競技的なジャンプをさせないようすすめています。成長板が閉じるのは少なくとも生後12か月以降で、成長板が閉じていない時期のジャンプは長期的な損傷の原因になりうるためです。子犬のうちは、地面を転がすように投げて追わせる遊び方にとどめてください。

チャキット(Chuckit!) パラフライト

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チャキット(Chuckit!) パラフライト

布製のやわらかいフライングディスク。メーカーのPetmateは、ふちがやわらかいゴムで歯や歯ぐきにやさしく、中は丈夫な多層のナイロン生地で、水に浮くとしています。サイズはSとLの2種類です。裂けたりほつれたりしたら使い続けないでください。子犬やシニア犬には高く投げず、低く転がす使い方がおすすめです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ひとり遊び・安心用: ぬいぐるみ・音が鳴るもの

ぬいぐるみは、くわえて運ぶのが好きな子、そばに置いて安心する子、振り回すのが好きな子で、選ぶ大きさが変わります。Humane World for Animalsは、おもちゃを仲間のように持ち歩く犬には運べる程度の小ささのものを、振り回して「仕留める」のが好きな犬には、誤って飲み込まない大きさで、攻撃に耐えられる丈夫なものを、としています。SPCA of Texasは後者について、その犬の大きさにとっての「獲物」の大きさ、つまりネズミ、ウサギ、カモくらいを目安に挙げています。

中綿を引き出すのが好きな子には、綿の入っていないタイプが選択肢になります。SPCA of Texasは、綿を抜いたあとの「皮」でも喜んで遊ぶ犬がいて、そうした犬には綿の入っていない柔らかいおもちゃも向く、としています。

アウトワードハウンド(Outward Hound) インビンシブルズ ミニ

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アウトワードハウンド(Outward Hound) インビンシブルズ ミニ

米国Outward Houndの、中綿の入っていないぬいぐるみ。米国のメーカーサイトでは現在「Durablez」の名称で、詰め物なしで笛(スクイーカー)入りと案内されています。日本の販売ページでは、ミニサイズは超小型犬・小型犬向けとされ、笛は直径1cm未満の穴なら鳴り続けるとしています。綿が出ないぶん片づけは楽ですが、笛は入っているので、必ず目の届くところで遊ばせ、破れたらすぐに使うのをやめてください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

噛みたい欲求に: 噛む専用のゴム系おもちゃ

家具や手ではなく「これなら噛んでいい」という出口を用意するためのおもちゃです。選ぶ条件は、爪で押してへこむこと、口に丸ごと入らないこと、欠けたかけらが出ないことの3つです。

ウエストポウ(West Paw) ゾゴフレックス ハーリー

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ウエストポウ(West Paw) ゾゴフレックス ハーリー

米国モンタナ州のWest Pawが、独自素材「Zogoflex(ゾゴフレックス)」で作る骨型の噛むおもちゃ。メーカーは、ラテックス・シリコン・BPA・フタル酸エステル不使用で水に浮くとしており、サイズは長さ11cm(XS)、15cm(S)、21cm(L)です。そのメーカー自身が「No dog toy is indestructible(壊れない犬のおもちゃはない)」として、常に見守ること、傷んだらすぐ使用をやめることを求めています。届いたら、爪で押してへこむか、手で曲がるかを自分で確かめてから渡してください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ぬいぐるみは1日で綿が出てしまうので、今は引っ張りっこのときだけ出すことにしました。ひとりで遊ぶのはゴムの噛むおもちゃだけ。種類を減らしたら、床に何かが落ちていないかを気にする時間も減りました。
すぐにおもちゃを壊してしまう犬と暮らす飼い主

子犬・成犬・シニア犬、噛む力別の選び方の目安

ここまでの内容を、ライフステージと噛む力で整理しました。あくまで出典をふまえた編集部の目安で、同じ年齢でも噛む力や遊び方には大きな個体差があります。

犬の状態向きやすいおもちゃ注意したい点
子犬(歯の生え変わり期を含む)爪でへこむ柔らかめのゴム系、長めのロープ(遊ぶときだけ)、転がすボールやディスク硬い物で乳歯・永久歯を折らない。成長に合わせてサイズを上げる。ジャンプさせない
成犬・噛む力ふつうロープ、ボール、ディスク、ぬいぐるみ、ゴム系の噛むおもちゃぬいぐるみと笛入りは見守りながら。壊れ始めたら処分
成犬・すぐ壊すゴム系の噛むおもちゃ、綿なしのぬいぐるみ(見守り時のみ)柔らかいもの・ぬいぐるみ・笛入りはひとりにしない。ロープは出しっぱなしにしない
シニア犬・歯や関節に不安柔らかめのゴム系、軽いぬいぐるみ、低く転がすボール硬い物は避ける。引っ張りっこは軽い力で。気になる痛みは動物病院へ

子犬の歯の生え変わりについて、Humane World for Animalsは生後12週から6か月ごろに乳歯が抜けて永久歯が生え、何でも噛みたくなるとしています。Texas A&M大学獣医学部は、シニア犬・子犬・歯の病気がある動物では、とても硬いおもちゃがさらなる外傷や破折を起こしうるため、柔らかいゴムのおもちゃのほうが安全なことが多いとしています。AKCは、幼い子犬や体に問題を抱えている可能性のあるシニア犬との引っ張りっこは、軽い抵抗にとどめるべきだとしています。

もうひとつ、年齢で見ておきたいのが誤飲の起こりやすさです。Merck獣医マニュアルは、若い猫と若い大型犬は年をとった動物より異物による閉塞を起こしやすく、犬は猫より異物を飲み込んで消化管閉塞を起こしやすいとしています。子犬期、とくに体の大きくなる犬種では、おもちゃの大きさと片づけに一段と気を配ってください。

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引っ張りっこのルール: 「ちょうだい」で終わる遊び方

引っ張りっこは「犬を興奮させる」「勝たせると上下関係が崩れる」と心配されることがあります。AKCの記事は、それを「mistaken belief(誤った思い込み)」とし、引っ張りっこが攻撃的・支配的な行動を助長しないことを確かめた科学的研究もある、としています。そのうえで、うまく管理された引っ張りっこは、衝動のコントロールを練習し、自信をつけ、飼い主との絆を深めるのに役立つと紹介しています。

大事なのは「うまく管理された」の部分です。AKCの記事でSantos氏は、引っ張りっこは「kept relatively short (10-15 seconds), have impulse control built-in (dog should have a trained "out" or "drop" behavior), and be something the dog is invited to do with you」——比較的短く(10〜15秒)、衝動のコントロールが組みこまれていて(「放して」を練習してあること)、飼い主から誘って始めるもの、としています。

放す練習を、引っ張りっこの中でする

AKCの「Drop It(放して)」の教え方の記事は、引っ張りっこそのものが放す練習になると紹介しています。手順を家庭向けに整理します。

  1. 1

    飼い主から誘って始める

    おもちゃを見せて「やろう」と誘い、くわえたら数秒引っ張り合います。犬が勝手に始めたときではなく、人が誘ったときに始まる遊びにしておきます。
  2. 2

    動きを止めて待つ

    数秒遊んだら、おもちゃを持ったまま動きを止めます。AKCによると、ひとりで引っ張っても楽しくないので、犬はやがておもちゃを放します。
  3. 3

    放したら、ほめて再開する

    放した瞬間にほめ、ごほうびとして「もう一回」引っ張りっこを再開します。放すと遊びが終わるのではなく、続きが始まる、と覚えてもらうのがポイントです。
  4. 4

    言葉の合図をつける

    止まるとすぐ放すようになったら、止まる直前に「ちょうだい」などの合図を添えます。
  5. 5

    数回で区切り、落ち着く課題で終える

    Santos氏は、1セッションで2〜3回の引っ張り(引っ張る・交換する・引っ張る・勝たせる・引っ張る・交換する)を行い、最後に「考える」課題を出して、おやつを与え、おもちゃを片づける流れを紹介しています。わが家では「ちょうだい」のあとに「おすわり」をしてもらい、おやつを渡してから、おもちゃを棚にしまって終わりにしています。

おもちゃより魅力的なおやつと交換する方法もあります。AKCは、最初は犬にとってそれほど魅力的でないおもちゃで練習し、おやつと交換したら、そのおもちゃを返してあげることで「放すと二重にいいことがある」と教える手順を紹介しています。家具や危ない物をくわえたときの交換の練習は、下の記事で詳しく扱っています。

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体を痛めない引っ張り方

AKCの記事では、犬のフィットネストレーナーのErica C. Boling博士が、引っ張りっこでのけがに注意を促しています。

  • 背骨をまっすぐに保つ。上下に激しく振り回して、犬の足が浮き、首がねじれるような引っ張り方をしない
  • 犬の体格や状態に合わせて力を調整する。幼い子犬や体に問題があるかもしれないシニア犬とは、軽い抵抗にとどめる
  • 犬のほうが人よりもおもちゃに力を入れている状態を保つ
  • 体に負担のかかる運動をしている犬では、首や背骨に問題があっても痛みを表に出さないことが多いとして、ささいな痛みのサインに気を配り、気になるときは動物病院で診てもらう

やってはいけないこと

おもちゃをくわえて逃げたとき、追いかけるのは逆効果です。AKCの引っ張りっこの記事は、追いかけることで犬は飼い主の言うことを聞かなくなることを覚え、おもちゃを守るようになりうるとしています。「Drop It」の記事も、追いかけることは先に取られまいとして犬が物を飲み込む可能性を高める、口をこじ開けると噛まれるリスクがあり、やはり飲み込ませてしまいかねない、としています。

注意

おもちゃを取ろうとするとうなる、固まる、噛もうとするといった様子(資源の防衛)がすでに見られる場合は、自己流で引っ張りっこや交換の練習を始めないでください。AKCは、物を守る問題がすでにある場合は、練習を始める前にドッグトレーナーや動物行動の専門家に相談するようすすめています。

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なお、AKCの記事は、すべての犬が引っ張りっこを好むわけではなく、別のおもちゃや食べ物、ほめ言葉のほうがうれしい犬もいる、としています。引っ張りっこに乗ってこない子に無理にすすめる必要はありません。

出しっぱなしにしない: ローテーションと保管

おもちゃを床に全部出しておくと、どれにも飽きやすく、どれが壊れかけているのかも見えにくくなります。複数の資料が、出す数を絞ることをすすめています。

  • Humane World for Animalsは「Rotate your dog's toys weekly by making only a few toys available at a time」——一度に出すおもちゃを数個に絞り、毎週入れ替えるようすすめています。お気に入りの安心用のぬいぐるみなどは出しておいてもよい、としています。
  • SPCA of Texasは、1頭につき一度に4〜5個を出して毎週入れ替える方法を紹介しています。
  • Texas A&M大学獣医学部のRay臨床助教授は「It's best to give your pet a single or couple of toys at a time rather than a whole basket」——かごいっぱいではなく、一度に1つか2つを与えるのがよいとし、そうすればパーツの欠けや紛失、ほつれに気づけると話しています。

数には幅がありますが、共通しているのは「少なく出して、残りはしまう」ことです。すぐ壊す子や子犬のうちは少ないほう、見守れる時間が長く壊さない子なら多めでもよい、と考えると使い分けやすくなります。Humane World for Animalsは、あからさまに差し出されたおもちゃより「見つけた」おもちゃのほうが犬にとってずっと魅力的なことが多いとして、おもちゃやおやつを探すゲームを雨の日の遊びにすすめています。しまっておいたおもちゃを隠して探させるのは、ローテーションの小さな楽しみになります。

おもちゃの点検と保管のチェック

  • 床に出しているおもちゃは数個だけ。残りはふた付きの箱などにしまっている
  • ロープとぬいぐるみは、一緒に遊ぶときだけ出している
  • 遊び終わったら、欠け・破れ・ほつれ・笛の露出がないか見ている
  • 噛む専用のおもちゃは、すり減りすぎる前に交換している
  • 噛んで穴があいたテニスボールやボールは捨てている
  • 子犬の成長に合わせて、口に丸ごと入らないサイズか見直している
  • 多頭飼いでは、小型犬用の小さなおもちゃを大きな犬が届く場所に置いていない
  • 布製のおもちゃは洗える状態を保っている

Humane World for AnimalsとSPCA of Texasは、柔らかいおもちゃは洗濯機で洗えるものがよいとしています。

クレートやサークルで過ごす時間に入れておくおもちゃは、とくに慎重に選びます。SPCA of Texasは、クレートに入れた犬に残していくおもちゃには特に注意し、その犬の噛み方に耐えられるものか確かめ、取れかけの部分がないか頻繁に点検するよう求めています。この記事で紹介したぬいぐるみ(販売ページで「必ず飼い主の目の届く範囲で使用」とされています)やロープのように、見守りながら使うおもちゃは、留守番中には入れないでください。留守番用には、知育トイの記事で紹介しているような丈夫なゴム製で、事前に噛み方を確かめたものを使います。

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もしおもちゃを飲み込んだかもしれないとき

どれだけ気をつけていても、気づいたら笛がない、ロープの端が短くなっている、ということは起こります。ASPCAは、噛んでいる様子を見守り、かたまりを飲み込んだときはすぐに獣医師に相談するよう求めています。Texas A&M大学獣医学部のRay臨床助教授も、おもちゃの一部を飲み込んだ疑いがあるときは獣医師に相談するのがよいとしています。

元気そうに見えても、自己判断で様子を見続けたり、家庭で吐かせようとしたりしないでください。何を、いつ、どのくらい飲み込んだ可能性があるかをメモし、残ったおもちゃを持って動物病院へ連絡します。対応の流れは下の記事にまとめています。

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よくある質問

おもちゃは何個くらい用意すればいいですか。
遊び方の違うものを少しずつ、が目安です。Humane World for Animalsは、運ぶもの、振るもの、転がすもの、安心のためのものを少なくとも1つずつ用意するようすすめています。そのうえで、一度に出す数は絞ります。Humane World for Animalsは数個を出して毎週入れ替える方法を、SPCA of Texasは1頭につき4〜5個を出して毎週入れ替える方法を紹介し、Texas A&M大学獣医学部の臨床助教授は一度に1つか2つを与えると壊れに気づきやすいとしています。子犬やすぐ壊す子は少なめから始めてください。
引っ張りっこで犬を勝たせると、わがままになりませんか。
AKCの記事は、引っ張りっこが問題行動を助長するという考えを誤った思い込みとし、攻撃的・支配的な行動を助長しないことを確かめた科学的研究もある、としています。同記事は、勝たせても犬に支配させていることにはならないとし、記事中でドッグスポーツ指導者のSantos氏も、勝たせることは犬が自分からおもちゃを持って戻ってくる機会になると話しています。ただし、1回を10〜15秒程度と短くし、放す練習を組みこみ、飼い主から誘って始めることが前提です。すでに物を守ってうなる様子がある場合は、専門家に相談してください。
テニスボールで遊ばせても大丈夫ですか。
投げて持ってくる遊びに使うことはできますが、噛むおもちゃにはしないでください。Humane World for Animalsは、テニスボールは噛むことにはあまり耐えられないとし、噛んで穴があいたものは窒息の危険があるので捨てるよう求めています。米国のCenter for Pet Safetyは、テニスボールも気道をふさぎうること、スポーツ用品でありペットの安全を考えて作られたものではないことを指摘しています。キャッチさせずに転がして追わせ、遊び終わったら片づけてください。
ナイラボーンのような硬いおもちゃは歯に悪いのでしょうか。
資料によって見解が分かれています。Humane World for AnimalsやSPCA of Texasは、Nylaboneのような硬いゴムやナイロン系のおもちゃを安全で長持ちする選択肢として挙げています。一方、VCA Animal Hospitalsは、ほとんどの獣医歯科医が子犬にも成犬にも硬い物をかじらせないよう推奨しているとし、ナイロン製の物を硬い物の例に挙げています。コーネル大学獣医学部は、爪で押してへこむかを見る目安を紹介しています。歯が折れると痛みや膿瘍につながることがあるため、この記事では爪でへこむ硬さを優先することをおすすめしています。歯に不安がある子はかかりつけ医に相談してください。
ぬいぐるみの綿を少し食べてしまいました。
動物病院に相談してください。Humane World for Animalsは「安全な」詰め物でも本当に消化できるわけではないとしており、Texas A&M大学獣医学部の臨床助教授は、ごく少量の詰め物はとても大きな犬なら問題にならないこともあるが、小型の犬では確実に問題になりうると話しています。量の判断は家庭では難しいので、体重、食べた可能性のある量、時間を伝えて指示を受けてください。家庭で吐かせようとするのは避けてください。
留守番中におもちゃを入れておいてもいいですか。
入れるなら、丈夫で、事前にその子の噛み方を確かめたものだけにしてください。SPCA of Texasは、クレートに入れた犬に残していくおもちゃには特に注意し、噛み方に耐えられるか確認し、取れかけの部分がないか頻繁に点検するよう求めています。ぬいぐるみ、笛入りのおもちゃ、ロープは、見ていない間に壊して飲み込むおそれがあるので、留守番中には入れないほうが安全です。
子犬の歯の生え変わりの時期には、どんなおもちゃがいいですか。
Humane World for Animalsは、生後12週から6か月ごろに乳歯が抜けて永久歯が生え、子犬は何でも噛みたくなるとし、噛むおもちゃを用意すると子犬が楽になり、手や靴や家具も守れるとしています。そのうえで、VCA Animal Hospitalsは硬い物は乳歯も永久歯も折ってしまうとしており、Texas A&M大学獣医学部も子犬には柔らかいゴムのおもちゃのほうが安全なことが多いとしています。爪で押してへこむ柔らかめのゴム系を、口に丸ごと入らない大きさで選び、成長に合わせてサイズを上げてください。
絶対に壊れない丈夫なおもちゃはありますか。
ありません。この記事で紹介したWest Pawも、Outward Houndも、壊れない犬のおもちゃはないとして、常に見守り、傷んだら使うのをやめるよう求めています。VCA Animal Hospitalsも、推奨されるおもちゃを噛んでいるときでも100%安全なおもちゃはないので見守ることが大切だとしています。「丈夫」は壊れにくいという意味で、壊れないという意味ではないと考えてください。

まとめ

犬のおもちゃ選びは、「どう遊びたいか」から始めると迷いにくくなります。引っ張りっこならロープや長さのある引っ張りおもちゃ、持ってくる遊びならボールやディスク、ひとり遊びや安心用ならぬいぐるみ、噛みたい欲求には噛む専用のおもちゃ。まずは一緒に遊ぶものを1つ、次にひとりで安全に遊べるものを1つそろえてください。

安全の基準は、どのおもちゃにも共通です。

  • 丸ごと口に入らない大きさを選び、迷ったら大きいほう。子犬は成長に合わせて見直す
  • 壊れ始めたら、使い切らずに処分する
  • 笛・中綿・目や飾り・ロープのほつれは飲み込みの入り口。ぬいぐるみとロープは見守るときだけ
  • ボールはキャッチさせずに追わせる。噛んで穴があいたボールは捨てる
  • 噛むおもちゃは爪で押してへこむ硬さ。たやすく曲がらない物は避ける

そして、しつけの視点で付け加えたいのが遊び方のルールです。引っ張りっこは飼い主から誘って短く、動きを止めて「ちょうだい」で放す練習を組みこみ、最後は落ち着く課題とおやつで区切って、おもちゃを片づけて終わる。出しっぱなしにせず数個をローテーションすれば、飽きにくく、壊れにも気づきやすくなります。

おもちゃは、犬にとって「人と遊ぶと楽しい」を知る道具です。その子の口の大きさ、噛む力、好きな遊び方をよく見ながら、長く安全に付き合えるおもちゃを選んでください。

出典・参考

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