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子犬の甘噛み・噛み癖のしつけ|理由といつまで続くか、やめさせるコツ

対象の目安: 子犬(〜1歳)

カエデしつけ・散歩担当
・ 約7分で読めます
子犬の甘噛み・噛み癖のしつけ|理由といつまで続くか、やめさせるコツ

子犬が手や服を甘噛みしてくるのは、多くの家庭で見られる光景です。かわいい仕草に見える一方で、そのままにしておくと成長後の噛み癖につながることもあります。この記事では、子犬が甘噛みをする理由、いつまで続くのか、そして叱らずにやめさせていくためのコツを整理します。

子犬が甘噛みをする理由

甘噛みには子犬なりの理由があります。理由を知っておくと、頭ごなしに叱らず、落ち着いて対応しやすくなります。

  • 歯の生え変わり: 生後4か月〜半年頃は乳歯から永久歯に生え変わる時期で、歯ぐきがむずがゆく、いろいろな物を噛みたがります。
  • 好奇心: 人の赤ちゃんと同じで、口に入れて物の感触を確かめ、世界を学んでいます。
  • 遊び・コミュニケーション: 「遊ぼうよ」「こっち向いて」という誘いのサインとして甘噛みすることがあります。
  • 動くものへの反応: ひらひら動く手や腕、裾が、子犬にはおもちゃのように見えています。
  • かまってほしい要求: 噛むと飼い主が反応してくれる、と学習していることもあります。

甘噛みの背景に歯の生え変わりや遊び・要求などがあること、成長とともに落ち着くことが多い一方で必ずしも自然には直らないことは、動物病院やしつけの専門家が共通して説明している内容です(アニコム損保「みんなのどうぶつ病気大百科」などが参考になります)。

いつまで続く?

歯の生え変わりが一段落する頃には、むずがゆさによる甘噛みは自然に減っていくことが多いです。ただし、永久歯が生えそろっても甘噛みが続く場合は、「遊びの誘い」や「かまってほしい要求」の意味合いが強くなっていることがあります。つまり、時期が来れば必ず消えるとは限らず、噛んでよい物・いけない物を子犬のうちから教えていくことが大切です。

メモ

「そのうち直るだろう」と対応しないまま体が大きくなると、噛む力も強くなり、本気で噛まれるとケガにつながることもあります。今のうちに、噛んでよい対象へ上手に導いてあげましょう。

噛まれたときの基本の対応

甘噛みを減らす基本は、「噛んだら楽しいことが終わる」を子犬に一貫して伝えることです。難しいテクニックは必要ありません。

  1. 1

    噛まれたら遊びをやめる

    手をそっと引き、遊びや声かけをストップします。「痛い」と低い声で短く伝えるのもよいですが、大声や高い声は避けます。
  2. 2

    反応せず、少し距離を取る

    目を合わせず、かまわない時間を数十秒つくります。「噛むと飼い主がいなくなる・つまらなくなる」と学んでもらいます。
  3. 3

    落ち着いたら再開する

    子犬が落ち着いたら、また遊びに戻ります。噛まずに遊べているときにこそ、たくさん褒めます。
  4. 4

    くり返して一貫させる

    家族みんなで同じ対応をします。人によって反応が違うと、子犬は混乱して覚えにくくなります。
噛まれるたびに「ダメ!」と大きな声で反応していたら、かえって興奮させてしまっていました。噛まれたら黙って手を引いて相手をやめる、に変えたら、少しずつ落ち着いてきました。
子犬を迎えたばかりの飼い主

噛んでよいおもちゃへ置きかえる

甘噛みは「噛みたい」という気持ちの表れでもあります。ただ止めるだけでなく、噛んでよい対象を用意して満たしてあげると、うまくいきやすくなります。

  • 手や服を噛んできたら、噛んでよいおもちゃや犬用のガムにそっと差し替えます。
  • おもちゃを噛んで遊びはじめたら、「いいね」と声をかけ、なでて褒めます。
  • 歯の生え変わり時期は、噛みごたえのある知育トイなどで、噛みたい欲求を発散させます。

ヒント

手で直接じゃらして遊ぶより、おもちゃを介して遊ぶ習慣をつけると、「手は噛む対象ではない」と伝わりやすくなります。動くおもちゃを使い、手そのものを追わせないよう意識してみてください。

やってはいけない対応

よかれと思ってやったことが、かえって甘噛みを悪化させたり、犬との信頼を損ねたりすることがあります。次の対応は避けましょう。

注意

叩く、マズル(口先)を強くつかむ、押さえつけるといった罰は避けてください。恐怖や痛みから攻撃性が強まり、遊びの甘噛みが本気噛みに発展してしまうことがあります。人の手を「怖いもの」と学習すると、手を見ただけで噛もうとするようになることもあります。
  • 大声を出す・高い声で騒ぐ・走って逃げる: 興奮を高め、追いかけっこの遊びだと勘違いさせます。
  • クレートやハウスを罰として使う: 本来は安心して休む場所です。閉じ込めの罰に使うと、ハウスを嫌がるようになります。
  • 対応が人によってバラバラ: 家族で方針を統一しないと、子犬が覚えにくくなります。

それでも噛みが強い・気になるとき

多くの甘噛みは、根気よく対応するうちに落ち着いていきます。ただし、次のような場合は、早めに専門家に相談すると安心です。

  • 遊びの範囲を超えて、うなる・本気で噛みつくなど攻撃的な様子がある。
  • 特定の状況(食器やおもちゃに近づくと噛むなど)で強く噛む。
  • 成長しても甘噛みがまったく減らず、生活に支障が出ている。

かかりつけの動物病院や、犬のしつけの専門家(ドッグトレーナー)に相談することで、その子に合った対応が見つかることがあります。噛む背景に体の不調が隠れていることもあるため、急な変化がある場合は動物病院で相談してください。

よくある質問

甘噛みはいつまで続きますか。
歯の生え変わりが落ち着く頃には、むずがゆさによる甘噛みは減っていくことが多いです。ただし遊びや要求の意味の甘噛みは、教えないと続くことがあります。時期任せにせず、噛んでよい物へ導くしつけを続けることが大切です。
『痛い!』と言うと逆に興奮します。どうすればいいですか。
高い声や大きな声は、遊びの合図と受け取られて興奮を高めることがあります。低い声で短く伝えるか、無言で手を引いて相手をやめる対応に切り替えてみてください。子犬によって反応は違うので、興奮させない方法を選びます。
家族の中で対応がバラバラでも大丈夫ですか。
できるだけ統一したほうが早く覚えます。ある人は遊んであげて、ある人は叱る、という状態だと子犬が混乱します。噛まれたら遊びをやめる、おもちゃに置きかえる、といった基本を家族で共有してください。
叱ってしつけたほうが早いのでは?
叩いたりマズルを強くつかんだりする罰は、恐怖から攻撃性を強め、本気噛みに発展するおそれがあります。『噛むと楽しいことが終わる』『おもちゃなら遊べる』を一貫して伝えるほうが、安全で長続きします。

まとめ

子犬の甘噛みは、歯の生え変わりや好奇心、遊びの誘いなど、成長過程でよくみられる自然な行動です。ただし放っておいて必ず直るとは限らないため、子犬のうちから根気よく向き合うことが大切です。噛まれたら遊びをやめて手を引き、噛んでよいおもちゃに置きかえて、上手に遊べたら褒める。この流れを家族で一貫して続けることが、いちばんの近道です。

叩く・マズルを強くつかむ・大声を出すといった対応は、恐怖から本気噛みに発展することがあるため避けましょう。うなる・本気で噛むなど攻撃的な様子が強い場合や、急な変化があるときは、動物病院やドッグトレーナーに相談してください。

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