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犬の秋の花粉・季節性アレルギー対策|ブタクサの季節が来る前に整える散歩と室内

対象の目安: 全ライフステージ

ツムギ食事・健康担当
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犬の秋の花粉・季節性アレルギー対策|ブタクサの季節が来る前に整える散歩と室内

花粉症といえば春のスギ・ヒノキを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は夏の終わりから秋にかけても花粉は飛びます。ブタクサ、ヨモギ、カナムグラといった背の低い草の花粉です。そして犬の場合、人のようなくしゃみ・鼻水よりも、皮膚のかゆみとして出ることが多いと解説されています。顔をこすりつける、足先をなめ続ける、脇や内股をかく——秋になると毎年そうなる子は、季節性のアレルゲンが関わっているかもしれません。今はまだ7月末。飛散が本格化する前の今こそ、散歩コースと室内を見直しておくのに向いた時期です。この記事では、秋の花粉の飛び方と、犬に出るサイン、家庭でできる備えを、公的資料や獣医療の解説をもとに整理します。

秋の花粉は「いつ」「どこで」飛ぶのか

環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」では、花粉症の原因になる草本(背の低い草)として、カモガヤ・オオアワガエリなどのイネ科のほか、ブタクサ・オオブタクサ・ヨモギなどのキク科、アサ科のカナムグラが挙げられています。そして飛散時期については、「ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラの花粉は夏の終わりから秋にかけて飛散しています」と説明されています。

もう少し細かい時期の目安として、日本気象協会が運営するtenki.jpの解説では、関東でブタクサが8月下旬〜9月下旬、カナムグラが9月上旬〜10月下旬にピークを迎え、東北では9月上旬にブタクサとヨモギがピークになるとされています。地域差はありますが、おおむね9月前後が山場という理解でよさそうです。

ここで押さえておきたいのが、飛び方の違いです。同じ解説では、秋の草本花粉について「その飛散範囲は数十〜数百mと言われており、数十〜数百kmも飛ぶスギやヒノキと比べるとかなり限定的です」と説明されています。つまり秋の花粉は、遠くから降ってくるというより、近くに生えている草から飛んでくるもの。裏を返せば、生えている場所を避けることが、そのまま対策になるということです。

草本花粉の種類と「夏の終わりから秋にかけて飛散」という記述は環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」に基づきます。飛散範囲が数十〜数百mであること、地域ごとのピーク時期は日本気象協会tenki.jpの解説に基づきます。いずれも人の花粉症についての情報であり、犬でどの花粉がどれだけ影響するかは個体差があります。

そして散歩コースを考えるうえで見逃せないのが、同じ環境省の資料にある次の記述です。市街地の観測ではイネ科の花粉もブタクサの花粉もそれほど多くはないものの、「河川敷や手入れのされていない広場や野原ではかなり多いことが報告されていますので、注意が必要です」とされています。tenki.jpの解説でも、これらの草は河川敷や公園、空き地、道端など身近に自生していることが多く、雑草がよく生えている場所はできるだけ避けるようすすめられています。

犬の散歩は、まさにこうした場所を通りがちです。河川敷の土手、空き地の草むら、手入れされていない歩道の脇。しかも犬は人より地面に近く、体全体が草に触れます。人にとっての「その辺の雑草」は、犬にとっては顔の高さの花粉源になりうるのです。

犬の花粉症は「くしゃみ」より「かゆみ」で出やすい

人の花粉症といえば、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが定番です。一方、犬について獣医師監修の解説では、「犬の場合は皮膚に症状があらわれることが多くあります」とされ、同じ解説のなかで、呼吸器症状はほとんど見られないものの鼻水やくしゃみが出る子もいると説明されています。かゆみが出やすい場所としては、目や鼻のまわり、耳、脇、おなか、足の裏などが挙げられており、とくに足の裏や首の下から腹部に症状が起こりやすいとされています。

別の獣医師監修の解説では、犬の花粉症で見られる様子として、皮膚をかゆがる・発疹が出る、体のあちこちをなめる、かきすぎて一部の毛が抜けている、といったものが挙げられています。あわせて、くしゃみや鼻水、咳、目やにが増える、目のまわりの皮膚が赤くなる、といった症状が紹介されることもあります。人と同じ症状がまったく出ないわけではないものの、まず気づかれやすいのは皮膚のサインだ、と考えておくとよさそうです。

気づきたいサイン具体的な様子
なめる・噛む足先を執拗になめ続ける、前足の毛が唾液で変色してくる
かく・こする耳のうしろをかく、顔を床やソファにこすりつける
赤み・発疹目や口のまわり、脇、内股、指の間が赤い
毛が薄くなるかき壊し・なめ壊しで局所的に毛が抜けている
目のまわり目やにが増える、目のまわりの皮膚が赤い
夏バテかな、暑さのせいかなと思っていたのですが、よく考えると毎年同じ時期でした。河川敷の散歩コースを変えた年だけ、少し軽かった気がします。
毎年9月になると足先をなめ始める犬の飼い主

「毎年同じ季節にくり返す」というのは、季節性のアレルゲンを考えるうえで大事な手がかりです。カレンダーやスマホのメモに、かゆがり始めた日と、その日歩いたコースを書き残しておくと、動物病院で相談するときに役立ちます。

犬の花粉症で皮膚症状が中心になりやすいこと、かゆみの出やすい部位、8〜11月頃のブタクサが原因になりうることは、獣医師監修の楽天保険「犬も花粉症になる?」の解説に基づきます。なめる・かき壊すなどの様子と、くしゃみ・鼻水・目やになどの症状は、獣医師監修のアニコム損保「犬にも花粉症!?」に基づきます。

秋のかゆみ=花粉、と決めつけない

秋にかゆがるからといって、原因が花粉とは限りません。この季節は、複数のアレルゲンや刺激が重なりやすい時期でもあります。まずは「花粉以外の可能性」を頭に置いておきましょう。

秋に関わりやすい原因手がかりになりやすい特徴
草本花粉(ブタクサ・ヨモギ・カナムグラなど)8月下旬〜10月に悪化しやすい。草むらや河川敷を歩いた日に強い
ノミ背中から腰、尾の付け根を中心にかゆがる。被毛に黒い粒が見つかることも
室内のダニ(ヒョウヒダニ)・カビ屋外に出なくても続く。寝具やカーペットで過ごしたあとに目立つ
食物季節と関係なく通年で続くことが多い
夏に始まったトラブルの持ち越し梅雨〜盛夏の蒸れによる皮膚炎が治りきっていない

とくにノミは見落とされがちです。獣医皮膚科専門医による解説では、ノミアレルギー性皮膚炎は「ノミの活動が活発になる梅雨から秋季にかけて、症状がよく認められます」とされ、好発部位は背中から腰、そのほか首・尾・お腹・顔にも出る場合があると説明されています。さらに、「1匹に吸血されただけでも、ノミの唾液が皮膚内に侵入すれば広範囲に皮膚症状がでる可能性があります」とされており、「たくさんノミがいるわけではないから違う」とは言い切れません。室内で過ごす犬でも予防を切らさないほうがよいと案内する動物病院があるのは、こうした背景があります。

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背景にあることが多い「犬アトピー性皮膚炎」

季節性のかゆみを語るうえで避けて通れないのが、犬アトピー性皮膚炎です。獣医師監修の解説では、細菌や寄生虫などの感染がなく、ハウスダストや空気中のカビ、花粉など本来は無害であるはずの環境からの刺激に過剰に反応してかゆみが出る皮膚炎、と説明されています。原因となるアレルゲンはハウスダストマイト(ダニ)、カビ、花粉など多岐にわたるとされ、症状が出やすいのは足先、脇、足の付け根(内股)のほか、目や口のまわりなど。左右対称に出やすいのも特徴とされています。

季節性については、「症状は季節によって変化し、アトピーの原因物質が増える時期にかゆみが強くなる傾向」があると説明されています。花粉が原因のひとつであれば、その花粉が飛ぶ季節に悪化する——秋にだけかゆがる子がいるのは、この理屈です。また、最初に症状が出始めるのが3歳以下の若い犬であることが多い、という特徴も挙げられています。

メモ

アトピー性皮膚炎の犬は、皮膚のバリア機能がそうでない犬より弱いことが分かっているとされ、スキンケアではセラミドなどを配合した製品を選ぶことがすすめられています。ただし、その子の皮膚に合うかどうかは状態によって変わります。すでにかゆみや赤みがあるときは、市販品を自己判断で使い続けず、動物病院で相談してから選びましょう。

アトピー性皮膚炎の定義、季節による変化、3歳以下での発症が多いことはアニコム損保「犬のアトピー性皮膚炎」に基づきます。原因アレルゲン、好発部位、左右対称に出やすいこと、皮膚のバリア機能が弱いこととセラミド配合のスキンケアについてはビルバックジャパンの解説に基づきます。

散歩でできる備え

秋の草本花粉は飛ぶ距離が限られています。だからこそ、「どこを・いつ歩くか」の工夫が効きやすい分野です。今のうちにコースを見直しておきましょう。

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    草むらの多いコースを一時的に外す

    河川敷の土手、空き地、手入れされていない野原・広場は、環境省の資料でも花粉が多いと報告されている場所です。9月前後だけでも、舗装された道や住宅街のコースに切り替える選択肢を持っておきましょう。
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    草の中に入って遊ばせない

    ボール遊びやにおい嗅ぎで草むらに突っ込むと、体中に花粉が付きます。遊ぶ場所を芝が短く管理された公園に変える、リードを短めに持って草の中に入らせない、といった小さな調整で接触量は変わります。
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    散歩の時間帯を選ぶ

    獣医師監修の解説では、花粉の多い日や飛散しやすい時間帯の散歩は避けるようすすめられています。天気予報の花粉情報を確認し、風の強い日はコースを短めにするなど、無理のない範囲で調整しましょう。
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    服を活用する

    全身を覆う洋服を着せ、花粉が皮膚に付着しないようにする方法も紹介されています。ただし秋のはじめはまだ暑い日が続きます。服による熱のこもりに注意し、短時間にとどめる、通気性のよい素材を選ぶなど、その子の様子を見ながら使ってください。
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    自宅の敷地の草を刈っておく

    庭やアプローチにブタクサ・ヨモギ・カナムグラが生えている場合、花を咲かせる前に除去しておくとよいとされています。犬が毎日必ず通る場所なので、優先度は高めです。

ヒント

コースを完全に変えるのが難しければ、「かゆみが出やすい時期だけ、週の半分は舗装コース」といった折衷でも構いません。散歩は犬にとって大切な楽しみです。取り上げるのではなく、負担の少ない歩き方に置き換える、という発想で考えると続けやすくなります。

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帰宅後と室内でできること

外で付いた花粉を家の中に持ち込まない、そして室内のアレルゲンをためこまない。この2つが柱になります。

秋の帰宅後ルーティン

  • 玄関に入る前に体を軽くはたき、被毛の表面の花粉を落とす
  • 濡れタオルや犬用のウェットシートで、顔まわり・脇・おなか・足先を拭く
  • 指の間や肉球の間は忘れやすいので意識して拭き、湿ったままにしない
  • 散歩用の服は玄関で脱がせ、そのまま室内に持ち込まない
  • 拭いたあとに赤み・発疹・熱っぽさがないか、さっと確認する

拭き取りについては、獣医師監修の解説でも、濡れたタオルで花粉を散らさないように拭き取ることがすすめられています。乾いた布でこするより、湿らせたもので押さえるように拭くほうが、花粉を舞い上げにくく、皮膚への摩擦も減らせます。

室内側では、洗濯物を花粉の時期は室内干しにするか乾燥機を使う、空気清浄機で室内に飛散する花粉を減らす、といった方法が紹介されています。あわせて、秋は室内のダニ由来のアレルゲンも気になる季節です。人のアレルギー領域の情報になりますが、日本アレルギー学会が運営するアレルギーポータルでは、生きているダニではなく主にダニのフンや死がいがアレルギーの原因になること、日本の室内で最も多いのはヒョウヒダニ(チリダニ)であることが説明されています。対策としては、寝具やクッションは日光や風にあてるか乾燥機で乾燥させること、丸洗いできる製品を選んでこまめに洗うこと、掃除機はノズルをなるべくゆっくり動かして吸引することが挙げられています。

犬のベッドや毛布、犬がよく乗るソファやラグも、同じ考え方で扱えます。洗える寝具を選び、こまめに洗う。掃除機はゆっくりかける。それだけでも、室内にたまるアレルゲンの量は変わってきます。

メモ

シャンプーは花粉や汚れを洗い流す有効な手段ですが、洗いすぎは皮膚を乾燥させ、バリア機能を落とすことがあります。適切な頻度やシャンプー剤は皮膚の状態によって変わるため、かゆみや赤みがあるときは自己判断で回数を増やさず、動物病院で相談してから決めると安心です。洗ったあとは根元まで乾かし、生乾きにしないことも大切です。

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受診の目安と、動物病院で行われること

家庭のケアでできるのは「アレルゲンとの接触を減らす」ところまでです。かゆみそのものへの対応は、獣医療の領域になります。次のような場合は、早めに相談してください。

  • かゆみが強く、落ち着かない・眠れないほどかいている、なめ続けている
  • 赤みや脱毛、発疹が広がってきた、左右対称に出ている
  • かき壊してジュクジュクしている、においが強くなった
  • 耳をしきりに気にする、頭を振る、耳が赤い
  • 毎年同じ季節にくり返している
  • 市販のケア用品を試しても改善しない、または悪化した

動物病院では、いきなり「花粉症です」と診断されるわけではありません。動物病院の解説によると、犬アトピー性皮膚炎の診断では、まず他にかゆみを出す病気——表在性膿皮症、マラセチア皮膚炎、疥癬、ニキビダニ、ノミ、食物アレルギーなど——を除外する必要があるとされています。アレルギー検査についても、「アトピー性皮膚炎の診断は患者の状態を総合的に判断し、検査値をもとに行うものではない」とされ、検査は原因を判断して治療に役立てるための補助的な位置づけと説明されています。つまり、検査だけで白黒が決まる病気ではないということです。

治療の方向性としては、アレルゲンをできるだけ減らすこと、皮膚のバリア機能を回復させること、そしてアレルギー体質そのものを管理していくことが挙げられています。実際の内容は、低刺激性または保湿作用の強いシャンプーや保湿剤によるスキンケア、室内の掃除や空気清浄機による環境整備、そしてステロイドやシクロスポリンなどの免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤や外用剤といった薬の組み合わせが紹介されています。近年は新しい選択肢も増えていますが、何をどう使うかはその子の状態次第です。

メモ

花粉症そのものについては、根本的に治療できる確実な方法はなく、対症療法がメインになると解説されています。「治しきる」より「その季節をできるだけ快適に過ごせるようにする」という発想で、かかりつけの獣医師と付き合い方を組み立てていくのが現実的です。

やってはいけないこと

注意

人用の花粉症の薬を、自己判断で犬に与えないでください。動物病院の解説では、人用の抗ヒスタミン薬の一部はアメリカで死亡例が出ているとされ、安易に花粉症などで処方された人用の薬を動物に与えないよう注意が呼びかけられています。家族が飲んでいる薬が手の届く場所に置かれていないかも、あわせて確認しておきましょう。

そのほか、次のような対応も避けたいところです。

  • かゆがるからと、市販のかゆみ止めや薬用シャンプーを長期間使い続ける(原因が特定しにくくなることがあります)
  • かき壊した部分を消毒液などで自己流に処置する
  • 「毎年のことだから」と受診せずに秋を乗り切る
  • ノミ・ダニの予防を夏で終わりにする(秋も活動時期にあたります)

なお、抗ヒスタミン薬は犬でも使われますが、動物病院の解説では約30%の犬にしか効果がないというデータもあるとされ、かゆみや炎症が重度の場合はあまり効果が期待できないと説明されています。効き方には個体差があり、症状の程度によって適した薬も変わるということです。だからこそ、薬の選択は獣医師にゆだねてください。

よくある質問

犬の花粉症はくしゃみや鼻水が出ないのですか。
獣医師監修の解説では、犬の場合は皮膚に症状があらわれることが多く、呼吸器症状はほとんど見られないとされています。一方で、くしゃみや鼻水、咳、目やにの増加といった症状が紹介されることもあります。人と同じ症状がまったく出ないわけではありませんが、まず気づかれやすいのは皮膚のかゆみだと考えておくとよいでしょう。判断は動物病院にゆだねてください。
秋の花粉はいつからいつまで気をつければいいですか。
環境省の資料では、ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラの花粉は夏の終わりから秋にかけて飛散するとされています。日本気象協会の解説では、関東でブタクサが8月下旬〜9月下旬、カナムグラが9月上旬〜10月下旬にピークを迎え、東北では9月上旬にブタクサとヨモギがピークになるとされています。地域差が大きいので、お住まいの地域の花粉情報も確認してみてください。
散歩コースを変えるだけで効果はありますか。
秋の草本花粉は飛散範囲が数十〜数百mとされ、数十〜数百km飛ぶスギ・ヒノキと比べて限定的です。また環境省の資料では、河川敷や手入れのされていない広場・野原では花粉がかなり多いと報告されています。生えている場所に近づかないことが対策になりやすい花粉なので、コースの見直しは試す価値があります。ただし原因が花粉以外の場合は変化が出にくいので、改善しなければ受診してください。
うちの子は室内飼いですが、秋にかゆがります。花粉でしょうか。
散歩で外に出れば花粉に触れる機会はありますし、人の衣類について室内に入ることもあります。一方で、秋は室内のダニ由来のアレルゲンやノミも関わりうる季節です。犬アトピー性皮膚炎の原因アレルゲンにはハウスダストマイト(ダニ)やカビも含まれるとされています。原因の切り分けは家庭では難しいため、動物病院で相談してください。
人の花粉症の薬を少しだけ分けてあげてもいいですか。
やめてください。動物病院の解説では、人用の抗ヒスタミン薬の一部はアメリカで死亡例が出ているとされ、安易に人用の薬を動物に与えないよう注意が呼びかけられています。犬に使える薬とその量は、体重や体質、併用薬によって変わります。必ず動物病院で処方を受けてください。
今から準備しておくとよいことはありますか。
かゆがり始めた時期とその日の散歩コースを記録しておくこと、秋に歩ける舗装コースの候補を用意しておくこと、犬用の寝具を洗えるものに見直しておくこと、ノミ・ダニ予防を切らさないことなどが挙げられます。去年の秋にかゆみが強かった子は、シーズンに入る前にかかりつけへ相談しておくと、悪化する前に手を打ちやすくなります。

まとめ

秋の花粉は、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラといった背の低い草から飛びます。環境省の資料では夏の終わりから秋にかけて飛散するとされ、飛散範囲は数十〜数百mと、遠くまで飛ぶスギ・ヒノキとは性格が異なります。そして河川敷や手入れのされていない広場・野原では花粉がかなり多いと報告されています。地面に近い高さで草に触れながら歩く犬にとって、散歩コースの選び方はそのまま対策になるということです。

犬の花粉症は皮膚に出ることが多いとされ、目や鼻のまわり、耳、脇、おなか、足の裏などをかゆがります。ただし秋のかゆみには、ノミ、室内のダニやカビ、食物など、ほかの要因も関わりえます。原因の切り分けや治療は獣医療の領域なので、毎年くり返している子ほど、シーズンに入る前に一度相談しておくと安心です。

今日からできるのは、草むらの多いコースを一時的に外すこと、帰宅後に顔まわりと足先を拭くこと、犬の寝具を洗えるものに整えること、そしてノミ・ダニ予防を切らさないこと。派手な対策ではありませんが、接触量を減らす積み重ねが、その子の秋の過ごしやすさをつくります。人用の薬を分け与えるといった自己判断だけは避けて、愛犬に合った付き合い方をかかりつけと一緒に見つけていきましょう。

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